化学と教育
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新・講座:いまさら聞けない分析機器 Part 3
NMRの原理・測定とその応用
笹川 拡明
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2022 年 70 巻 4 号 p. 186-189

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抄録

NMR(核磁気共鳴)分光法は,19世紀終わりから20世紀初頭の量子力学の発展に伴って発見・実現されてきた手法である。そのため,他の分析手法と比較して,その発展には多くのノーベル賞科学者らが寄与している装置となっている。現在においても性能の改善や新しい手法が次々世に出ている装置であり,今後ますます発展していく手法と思われる。NMRは基本原理の難解さや応用の多様性のため,他の分光法よりも理解しづらいものと一般には思われている。また,その得られる情報が多岐にわたるということもあり,たとえ原理を理解していても難しく感じる要素は多い。ここではNMRで観測される個々の現象についてはあまり深入りせず,装置の概要や実用例を示すことで,NMRで何ができるのかについて紹介することにした。この文章がNMR分光器に興味をもつきっかけになれば幸いである。

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