感染症学雑誌
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Purple Urine Bag Syndrome5症例の着色機序に関する検討
信国 圭吾河原 伸永礼 旬藤田 裕子
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1995 年 69 巻 11 号 p. 1269-1271

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抄録

purple urine bag syndrome (PUBS) の5症例を経験した.5症例のうち4症例で尿中インジカンが陽性であり, そのうち3症例でインジカン含有培地において着色現象が再現され, Klebsiella pneumoniae, Pseudomonas aeruginosa, Enterococccus aviumが尿中インジカン存在下で着色現象の原因となっているものと考えられた.しかし, 尿中インジカン陰性の1症例を含む2症例では着色現象が再現されず, 一部のPUBS症例の着色現象には尿中インジカンが関与していない可能性が示唆された.

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© 日本感染症学会
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