肝臓
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原著
1b型高ウイルス量高齢者C型慢性肝炎に対するPEG IFNα-2b/リバビリン治療(併用療法)の検討
金 守良井本 勉婦木 秀一金 啓二谷口 美幸長野 基子堀田 博勝二 郁夫寒原 芳浩前川 陽子工藤 正俊林 祥剛
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2008 年 49 巻 4 号 p. 145-152

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抄録
1b型高ウイルスC型慢性肝炎の65歳以上(高齢群)23名(平均年齢69.4歳)と65歳未満(非高齢群)52名(平均年齢53.5歳)を対象にIFNα2b/リバビリン併用療法を比較検討した.著効率と中断率は高齢群37.5%(6/16),30.4%(7/23),非高齢群50%(20/40),23.1%(12/52)で有意差はなく,HCVコア抗原減少率,2-5AS応答率も両群間に有意差を認めなかった.高齢群では著効例は非著効例に比して開始時のAFP値が有意に低値であった(P<0.01).高齢群では著効・非著効を問わず治療前後でAFP値は有意に低下しており(開始時10.1±9.55 ng/ml,終了時5.18±4.52 ng/ml(P<0.05)),治療により発癌抑制がもたらされた可能性が考えられた.よって,高齢群においては,たとえ著効に至らない場合であっても治療の完遂が重要である.
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© 2008 一般社団法人 日本肝臓学会
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