肝臓
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症例報告
遷延した混合型薬物性肝障害に対して茵陳蒿湯を含む多剤薬物療法が有効であった2例
酒見 亮介垣内 誠也森光 洋介久保 保彦松垣 諭宗 祐人酒見 美幸下河辺 正行原田 大佐田 通夫
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2012 年 53 巻 5 号 p. 291-297

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抄録
外傷後のケロイド治療及び術後のケロイド予防目的に対してトラニラスト(リザベン)を服用した2例の男性患者が内服終了後の約3週目より黄疸が出現し来院した.臨床所見ならびに検査所見などから2例ともトラニラストの薬物性肝障害を強く疑われ,ウルソデオキシコール酸(UDCA)製剤を内服したが,減黄を認めなかった.トラニラストにより,胆汁分泌機能の役割を担うビリルビントランスポーターに障害を来たしたと考え,我々はこれら2症例に対してツムラ135番(茵陳蒿湯®)を投与したところ著明に改善した.遷延する黄疸に茵陳蒿湯が有効であった症例を経験したので若干の考察を加えて報告する.
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© 2012 一般社団法人 日本肝臓学会
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