肝臓
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症例報告
副腎皮質ホルモン分泌過剰を伴う副腎皮質癌に合併したPeliosis hepatisの1例
近藤 礼一郎矢野 博久峯 孝志谷川 健吉田 友子鹿毛 政義
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2012 年 53 巻 8 号 p. 506-512

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抄録
症例は20歳男性.腹部違和感,下肢のむくみを主訴に前医を受診し,腹部造影CTで右副腎腫瘍および多発肝腫瘍,下大静脈腫瘍塞栓を認めた.検査所見では肝胆道系酵素の上昇と,尿中コルチゾール,血中アルドステロン,血中dehydroepiandrosterone sulfateの上昇を認めた.血中ACTHは低下していた.治療のため当院へ紹介となり,化学療法を施行されたが病状の進行が急速で全経過約1カ月で永眠された.剖検で右副腎腫瘍は副腎皮質癌と診断され,また偶発的に肝臓にPeliosis hepatis(肝紫斑病)を認めた.Peliosis hepatisは良性疾患とされているが,一部の症例は進行性に経過し生命予後に影響する可能性もある.本症例のように副腎皮質ホルモン分泌過剰を伴う副腎腫瘍にPeliosis hepatisを合併した報告は過去に1例のみであり,貴重な症例と考えられたため報告した.
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© 2012 一般社団法人 日本肝臓学会
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