2022 年 63 巻 7 号 p. 319-334
オムビタスビル/パリタプレビル/リトナビル配合剤(以下;本剤)の特定使用成績調査を実施し,インターフェロンフリー直接作用型抗ウイルス薬治療後の持続性ウイルス学的著効(SVR)維持と肝発癌状況を調査した.本剤第II相又は第III相臨床試験の後観察期間(48週)を完了したサブジェノタイプ1bのC型慢性肝炎およびC型代償性肝硬変患者を対象に,4年間追跡調査した.330例の有効性解析対象症例のうち,後観察期間を合わせた5年間のSVR維持率は100%であった.5年間に10例で肝発癌が報告され,累積発癌割合(95%CI)は3.2%(1.73-5.87)で,SVR12達成例で未達成例に比べ有意に低かった.安全性解析対象症例334例中,25例(7.5%)に重篤な有害事象が認められた.本研究により,本剤治療後5年間にわたりSVRが維持され,SVR12達成により肝発癌が低下することが示唆された.