肝臓
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B型肝炎ウイルス関連抗原粒子表面の新しい活性物質
管状粒子のSDS処理小型粒子との反応性について
三代 俊治五反田 亨高橋 和明今井 光信真弓 忠
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1980 年 21 巻 2 号 p. 138-145

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抄録
1) Sodium dodecyl sulfate (SDS)で処理した精製HBs抗原小型粒子と反応する物質が,HBe抗原陽性キャリアー血清中に高率に認められた.2) この物質は,HBs抗体とも反応した.3) この物質のKBr浮上密度は1.21であった.4) 蔗糖濃度勾配中でのレートゾーナル遠心で見たこの物質の沈降速度は,小型粒子より速く,Dane粒子より遅く,管状粒子のそれとほぼ一致した.5) この物質をプロナーゼで処理すると,容易に反応性を失った.
以上の事実から,HBe抗原陽性血清中のHB抗原関連粒子のうち,特に管状粒子の表面には,SDS処理小型粒子と反応する特異活性蛋白の存在することが,強く示唆された.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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