関西病虫害研究会報
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原著論文
コナガ発生予察用フェロモン剤に特異的に誘引された非標的チョウ目昆虫
河野 勝行飯田 博之武田 光能本多 健一郎
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2016 年 58 巻 p. 7-12

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抄録
性フェロモン誘引剤はその種特異性を利用して農業害虫の発生予察に利用されるが,しばしば非標的種が特異的に誘引される場合があり,例えば機械で計数する場合など,発生予察における技術的な問題となる.ここでは,コナガ用発生予察用フェロモン剤を使用したときに特異的に誘引される非標的チョウ目昆虫種に関する問題を明らかにするため,三重県津市内の4か所の野菜圃場において調査を行った.コナガ用フェロモン剤を誘引源としたトラップには,標的種であるコナガのほか,ネギコガ,チビツトガ,ヘリグロホソハマキモドキ,クロミミキリガ,ミツボシキリガ,ホソバキリガ6種のチョウ目昆虫が特異的に捕獲された.これらのうち,コナガと発生時期が重なり大きさが似通っているネギコガ,チビツトガ,ヘリグロホソハマキモドキが,フェロモン剤を利用したコナガの発生予察において,自動計数を行う場合に誤認されて問題になる可能性がある.
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© 2016 関西病虫害研究会
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