関西病虫害研究会報
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原著論文
土壌への転炉スラグ施用によるネギ黒腐菌核病の被害軽減
墨岡 宏紀伊代住 浩幸鈴木 幹彦斉藤 千温影山 智津子
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2018 年 60 巻 p. 47-53

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抄録

ネギ黒腐菌核病(Sclerotium cepivorum)に重度に汚染されたネギ(Allium fistulosum L.)圃場において,作付前の転炉スラグ施用による被害軽減の効果について検討した。定植前の全面スラグ施用により,収穫時の重症株(廃棄株)の割合は,事前の土壌消毒の有無に関わらず,無処理区に比べ顕著に減少した(土壌消毒有り:74.7%→16.7%,土壌消毒無し:82.0%→50.7%)。翌年の同一圃場における作付では,前作より効果が低下したものの,追加の転炉スラグ施用をしなくても発病軽減が認められた。また施用場所をネギの植え溝部分に限定し,転炉スラグ量を減らして施用した場合の効果を検討した結果,無処理区と比べ発病の軽減が認められた。以上の結果は,定植前の転炉スラグ施用によりネギ黒腐菌核病を軽減できることを示している。

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