肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
骨折
上腕骨大結節骨折に対する鏡視下手術の治療成績
山崎 博範藤田 耕司
著者情報
ジャーナル 認証あり

2015 年 39 巻 3 号 p. 654-657

詳細
抄録

 上腕骨大結節骨折に対し鏡視下手術を施行し1年以上経過した症例の成績を検討した.症例は鏡視下手術を施行した5例5肩(男1例,女4例)を対象に検討した.平均年齢は64.8歳(31 ~ 78歳),術後経過観察期間は平均17ヶ月(12 ~ 19ヶ月)であった.検討項目は,可動域,JOA score,UCLA scoreを調査した.手術は全例,縫合糸アンカーを用いてsuture bridge法で骨接合術を施行した.最終経過観察時の術後屈曲角度は平均147.0°,外旋44.0°,術後JOAは90.2点,UCLA scoreは32.0点であった.全例で骨癒合が得られた.上腕骨大結節骨折に対し,縫合糸アンカーを用いた鏡視下手術の治療成績は良好であった.

著者関連情報
© 2015 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top