抄録
鏡視下腱板修復術においてスーチャーブリッジ(SB)法と骨孔(TO)法を比較検討した.対象は,37例.手術は同一術者が行い,SB法は16例でTO法は21例であった.手術時間,インプラント費用,術中合併症,術後12カ月の臨床成績及び腱板修復状態を両縫合法間で比較検討した.手術時間は,TO法ではSB法と比較して有意に短かった.インプラント費用は,TO法はSB法と比較して有意に低かった.術中合併症は,SB法3例でTO法1例であった.術前と比較して術後12カ月では,両縫合法で平均自動屈曲及び外転可動域とJOA scoreは有意に改善していたが,両縫合法間の臨床成績に有意な差は認めなかった.また,腱板修復状態も両縫合法間に有意な差は認めなかった.腱板断裂に対するSB法とTO法の治療成績及び腱板修復状態は同等であったが,手術時間はTO法の方が短く,インプラント費用もTO法の方が低かった.