抄録
本研究の目的はリバース型人工肩関節置換術(RSA)後のステム周囲の単純X線変化を検討することである.RSA術後1年以上経過観察可能であった40例40肩を対象とした.術直後と最終経過観察時の単純X線正面像にて上腕骨を7分割し,cortical thinning and osteopenia(CNO),spot weld(SW),Condensation line(CL)を評価し,ステムの髄腔占拠率との関係を評価した.CNOは大結節,外側骨幹端,内側近位端で多く,SWは外側骨幹部に多く認められた.CNOを認めた群では認めなかった群と比較して髄腔占拠率が有意に大きかった(P=0.02). In-lay型ではOn-lay型と比較して内側骨幹端にCNOが有意に多かった(P=0.04).本研究によりRSAにおいてステム周囲の骨吸収を防ぐためにはOn-lay型の選択および髄腔占拠率を大きくしないことが重要であることが示された.