抄録
当院における肩鎖関節脱臼に対する鏡視下烏口鎖骨靭帯再建および肩鎖靭帯再建術の短期成績を報告する.2017年4月以降Rockwood分類Type3型以上の肩鎖関節脱臼に対してDog Bone Buttonとsuture button tapeを用いた鏡視下烏口鎖骨靭帯再建とsuture anchorを用いた肩鎖靭帯再建を施行し,術後1年以上経過観察可能であった14例について調査した.男性11例,女性3例,平均年齢は39歳,Rockwood分類はType3が2例,Type5が12例で,術後平均経過観察期間は16か月であった.最終経過観察時のJOAscore,JSS-ACJscoreとX線評価を行った.術後JOAscoreは94.3点,JSS-ACJscoreは93.9点であった.術後X線評価については,Type3はexcellent 2例,Type5ではexcellent 6例,good 5例,fair 1例であった.肩鎖関節脱臼に対する鏡視下烏口鎖骨靭帯再建および肩鎖靭帯再建術の短期成績は比較的良好であったが,肩鎖靭帯再建方法等に関しては今後も検討が必要と思われる.