肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
脱臼
鏡視下Bankart-Bristow変法の術後骨癒合不良因子について
古川 龍平木田 圭重森原 徹祐成 毅大西 興洋高辻 謙太
著者情報
ジャーナル 認証あり

2020 年 44 巻 2 号 p. 276-279

詳細
抄録
 鏡視下Bankart-Bristow変法の術後骨癒合の状態を調査した.対象は鏡視下Bankart-Bristow変法を施行した53例55肩で,手術時平均年齢は20.5(15-43)歳であった.術後CT画像で骨癒合の評価を行い,患者因子としてBMIと全身弛緩性の有無,術前画像で関節窩の骨欠損,骨性バンカートの有無,術後画像で烏口突起骨片長,関節窩長,スクリューの貫通の有無について評価し,骨癒合群と骨癒合不良群で比較検討した.骨癒合が39肩,線維性癒合が13肩,転位が3肩で骨癒合率は70.9%であった.烏口突起長は骨癒合群で8.5 ± 2.3(SD)mm,骨癒合不良群で10.5 ± 2.6(SD)mm,烏口突起骨片と関節窩長の比率は骨癒合群で30.1 ± 3.1(SD)%,骨癒合不良群で34.2 ± 6.0(SD)%,スクリューの貫通について,骨癒合群で貫通ありは38肩,貫通なしは1肩,骨癒合不良群で貫通ありは13肩,貫通なしは3肩と2群間に有意差を認めた.骨癒合には適切な烏口突起骨片の長さ,関節窩後壁を貫通するスクリュー長の選択が重要である.
著者関連情報
© 2020 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top