肩関節
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筋腱疾患
当院におけるスーチャーブリッジ法による鏡視下腱板修復術の術式の工夫と短期臨床成績
廣瀨 聰明芝山 雄二杉 憲水島 衣美冨居 りら渡部 裕人本間 美由石谷 瞭
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2025 年 49 巻 2 号 p. 405-408

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抄録

当院における初期のスーチャーブリッジ(SB)法(A群)とその後改良を加えたSB法(B群)の臨床成績を比較検討した.一次修復可能な腱板断裂に対して鏡視下腱板修復術を施行し,術後2年以上が経過した202肩を対象とした.A群73肩,B群129肩で,A群の術式に加えてB群で改良した点は,bone marrow stimulationとしてmicrofractureではなく,nanofracture変法を行うこと,腱板と肩甲骨関節窩の間の上方関節包解離を大断裂以上の症例だけでなく,中断裂症例にも行うことである.JOAスコア総合はA群術前平均62から93点に,B群62から95点へと有意に改善した.再断裂率はA群14%,B群7%で,いずれも両群間に有意差は認められなかった.また術前Goutallier分類別ではstage1または2であった症例の再断裂率はA群14%,B群6%で,B群の方が再断裂率が低い傾向にあった.再断裂形態はCho分類のtype 1がA群4肩(40%),B群2肩(22%),type 2がそれぞれ6肩(60%),7肩(78%)と,B群でtype 2が多い傾向にあった.B群のtype 2再断裂7肩中6肩は後方knot部近傍での再断裂であった.その要因として筋内腱の薄い棘下筋腱に対してknotするテープの緊張が強かった可能性が考えられた.

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