2025 年 49 巻 2 号 p. 461-464
前腕軸を基準とした上腕骨近位骨切りガイド(後捻角度20°)を用いて上腕骨インプラントを挿入したリバース型人工肩関節置換術32肩における術後後捻角度を評価した. 全例術後上腕骨全長を含むCTを撮像し多断面再構成像を用いて内側・外側上顆軸を基準とした術後上腕骨インプラント後捻角度を測定した. 術後上腕骨インプラントの後捻角度を15°以下,15-25°,25°以上の3群に分け, それぞれの頻度と性別を比較検討した. 術後後捻角度は平均14.4°±6.4°(SD)(3.6°-29.0°)で,15°以下が19例(57.6%), 15°~25°が10例(30.3%), 25°以上が3例(9.0%)であった. 性別での有意差は認めなかった. 約80%の症例が20°以下に挿入されており, 約60%の症例で上腕骨インプラントが予定より5°以上減捻して挿入されていた. 前腕軸を基準にして挿入された上腕骨インプラントは予定後捻角度よりも減捻して挿入されることを念頭に置く必要がある.