The KeMCo Review
Online ISSN : 2758-7452
Print ISSN : 2758-7444
特集研究ノート
3Dデータと書誌データを軸とした考古学・博物館資料のデジタル化、LOD化とパブリック化
野口 淳高田 祐一三好 清超佐々木 宏展
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 2 巻 p. 64-75

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抄録
計測技術・機器の発展と普及により、考古学・博物館 資料の3Dデータ化が進んでいる。本来、立体的な形状を有する資料を、従来の実測図や写真よりも直感的に理解しやすく、ウェブ、AR・VR技術との親和性が高いため、資料の記録・アーカイブスだけでなく教育普及における応用例も増えている。筆者らは、博物館における市民参加の3D計測ワークショップから、学校教育現場におけるオープン化したデータの利用まで実践を重ねることで、最新の技術を用いてデータ生成から公開、利用にいたるサイクルの全体を、アカデミアとパブリックの区別なく協働し、または並行して推進でき ることを確認した。一方、考古学・博物館資料については、体系的な資料識別IDの未整備により、分野外からの参照・利用が困難な状況がある。そこでデジタルアーカイブ化が進む発掘調査報告書の書誌情報をキーとしてレファレンス可能性を高め、協働サイクルの促進を提案する。
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