北日本病害虫研究会報
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ブドウのクビアカスカシバ幼虫に対する薬剤の効果
伊藤 慎一
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2011 年 2011 巻 62 号 p. 186-190

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抄録

ブドウから採取したクビアカスカシバの幼虫を対象に,フルベンジアミド水和剤,カルタップ水溶剤,クロラントラニリプロール水和剤,アセフェート水和剤,クロルフェナピル水和剤,アセタミプリド水溶剤,Steinernema carpocapsae の防除効果について,ブドウ果汁(100%果汁濃縮還元)に人工飼料(インセクタLFS)を浸漬する食餌法で検討した.試験の結果,フルベンジアミド水和剤4,000 倍,クロラントラニリプロール水和剤5,000 倍,アセフェート水和剤1,500 倍は,若中齢幼虫の死虫数が多く効果は高かった. また,カルタップ水溶剤1,500 倍とアセタミプリド水溶剤2,000 倍は死虫数が少なかったが,食害度は低く摂食活動を抑制する効果が期待できると考えられた.一方,クロルフェナピル水和剤2000 倍は死虫や苦悶虫はみられず,食害度も高く効果は低かった.天敵線虫製剤の Steinernema carpocapsae は,死虫数が多く効果は高かった.また,Steinernema carpocapsae を幼虫飼育用マットに混和する処理法は,土繭形成間際の老熟幼虫に対しても効果がみられた.

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© 2011 北日本病害虫研究会
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