北日本病害虫研究会報
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薬剤耐性キュウリ褐斑病菌に対する各種薬剤の残効期間
近藤 誠
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2012 年 2012 巻 63 号 p. 57-59

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抄録

宮城県内に分布するチオファネートメチル・ボスカリド・ストロビルリン耐性キュウリ褐斑病菌に対する各種薬剤の残効期間をポット試験により調査した.ここでは11 薬剤について検討し,防除価85 以上の薬剤を残効があるものと判断した.その結果,少なくとも7 日間十分な残効を示すのはイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤,ジエトフェンカルブ・チオファネートメチル水和剤,ジエトフェンカルブ・プロシミドン水和剤,メパニピリム水和剤であった.また,より長期(少なくとも10 日間)の残効が認められるのは,ポリカーバメート水和剤,フルジオキソニル水和剤,マンゼブ水和剤,TPN 水和剤であった.一方,本病原菌の感染成立後における防除効果は,いずれの薬剤も低かった.

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© 2012 北日本病害虫研究会
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