2016 年 2016 巻 67 号 p. 173-177
イチゴの苗生産過程において,苗にナミハダニおよびシクラメンホコリダニが寄生すると,本圃定植後の寄生密度が早期に高まり,化学合成農薬による防除が困難になる.そこで,定植前のイチゴ苗に高濃度炭酸ガスを処理することにより,苗に寄生するナミハダニおよびシクラメンホコリダニに対する防除効果を検討した.その結果,炭酸ガス濃度40%,温度25℃,24 時間処理によるナミハダニの雌成虫,若虫,幼虫,卵およびシクラメンホコリダニの成虫,幼虫,卵の死亡率は100%に達しなかったものの,十分な防除効果が得られた.本処理による苗への障害は認めらず,実用場面において十分な効果が得られると考えられた.