2016 年 2016 巻 67 号 p. 169-172
宮城県内の促成イチゴ生産圃場数地点から採取したナミハダニ黄緑型に対する殺ダニ剤の効果を検討した.雌成虫を用いた殺成虫試験では,供試した7 個体群全てに対し高い効果を示した薬剤はなかったが,アセキノシル水和剤,ビフェナゼート水和剤,プロチオホス乳剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤は個体群によっては高い効果を示した.殺卵試験ではアセキノシル水和剤が供試した4 個体群全てに対し高い効果を示し,ビフェナゼート水和剤,ミルベメクチン乳剤,クロルフェナピル水和剤,エマメクチン安息香酸塩乳剤,ピフルブミド・フェンピロキシメート水和剤も個体群によっては高い効果を示した.また,供試した全個体群に対して効果が低い薬剤もみられ,宮城県内の促成イチゴ生産圃場では殺ダニ剤の効力低下が深刻な状況であることが明らかとなった.