2017 年 65 巻 10 号 p. 309-313
世界の商用静止通信衛星市場では,従来の通信衛星に対して通信容量(スループット)を大幅に向上させた高速大容量のハイスループット衛星(HTS)が増加しつつある.この状況の中で,我が国の静止通信衛星が国際競争力を持つためには,従来の化学推進衛星に比べ推薬質量を大幅に低減可能なオール電化衛星技術を獲得し,打上げコストに影響する衛星質量を増加させずに多数の中継器搭載を可能とすることが必要である.2021年度に打上げを目指す技術試験衛星9号機では,オール電化衛星バスを開発し,軌道上実証する計画である.