日本航空宇宙学会誌
Online ISSN : 2424-1369
Print ISSN : 0021-4663
ISSN-L : 0021-4663
特集 SIP革新的構造材料 第5回
航空機エンジン部品用金属粉末射出成形技術の開発
三浦 秀士黒木 博史有本 伸弘
著者情報
ジャーナル 認証あり

2020 年 68 巻 5 号 p. 149-153

詳細
抄録

航空エンジン部品に多く用いられるニッケル合金,チタン合金は高価な材料であり,製造プロセスにおける材料の廃棄量削減がコスト競争力強化に重要である.そのための技術として,金属粉末射出成形技術(MIM : Metal Injection Molding)が有効と考えられる.MIMは,微粒の粉末を融点以下の温度で焼結させるため,結晶粒径が微細で高強度,長寿命の材料が得られること,型の面粗度が転写されるため表面粗さが細かいことがメリットである.これまでMIMは,主に10mm程度の小さな鉄系部品の製造に使われてきたため,ニッケル合金やチタン合金といった耐熱高強度材料への適用,航空機エンジン用の大型の部品製造への適用が技術課題である.これらの技術課題について,戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)にて研究開発を行い,MIMニッケル合金製造技術はTRL(Technology Readiness Level)5に,MIMチタン合金はTRL3に到達した.本稿では,その概要について報告する.

著者関連情報
© 2020 一般社団法人 日本航空宇宙学会
前の記事 次の記事
feedback
Top