北関東医学
Online ISSN : 1881-1191
Print ISSN : 1343-2826
ISSN-L : 1343-2826
症例報告
SGLT2阻害薬内服中に発症した膀胱真菌球症の2例
小野 芳啓伊藤 晃子柳沢 三朗
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 75 巻 2 号 p. 175-178

詳細
抄録

 症例1:58歳女性,2型糖尿病でSGLT2阻害薬内服中,外陰部カンジダ症の治療中に尿中に浮遊物片の排出をきっかけに膀胱真菌症と診断した.膀胱洗浄を繰り返して真菌球は消失し8カ月後に再発無く経過良好.

 症例2:88歳男性,慢性腎不全でSGLT2阻害薬内服中に外陰部カンジダ症と高度包皮輪狭窄を発症するとともに尿中に浮遊物片の排出をきっかけに膀胱真菌球症と診断した.超音波画像で観察しながら用手的振動を繰り返し真菌球を粉砕するとともに包皮輪狭窄を治療した.4週間の間に粉砕片は完全に排出され3カ月後に再発無く経過良好.膀胱真菌球症は稀な病態であるが高尿糖状態の下で尿中浮遊物の排出の訴えがあるときには鑑別診断として考慮する必要がある.

著者関連情報
© © 2025, 北関東医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top