2025 年 75 巻 2 号 p. 179-188
目 的:本研究は,ADHD特性をもつ学生の支援に対する医療系大学生の態度を明らかにすることを目的とした.
方 法:看護または作業療法を専攻する医療系大学3,4年生約200名に無記名web調査を行った.
結 果:有効回答129件を分析した.ADHDの行動特性を正しく理解していた学生は約6割であった.ADHDの行動特性に対するイメージは「落ち着きがない,風変わりな,無礼な」であった.一方,支援に対する態度には,「こわくない,非難されるべきではない」というイメージが関係していた.またADHD特性を持つ学生の「忘れ物が多い」などの困りごとへの共感や,「提出物の締め切りを一緒に確認する」などの支援行動をするか否かは,支援に対する態度によって有意差があった.
考 察:ADHD特性を持つ学生の支援に対する医療系大学生の肯定的態度には,ADHDの行動特性に関する知識ではなく,ADHDの行動特性に対するイメージ,困りごとへの共感に基づく支援行動が関係していることが示された.