【背景・目的】 終末期を施設で暮らすがん患者は増加しているが,がん終末期の対応に不安がある介護職も多く,医療と介護の連携強化が課題である.本研究は,先行研究から介護事業所や高齢者向け住まいで生活を送るがん終末期患者やその家族を取り巻く関係職種が,どのような目的でどのような連携を実践しているかを明らかにすることを目的とした. 【対象と方法】 医中誌Webを用いて,がん,終末期と施設等のキーワードで検索し,多職種連携が記載されている論文を対象とした. 【結 果】 13文献から29の連携場面を抽出し,看取りに向けた体制の整備,治療方針の検討,関わり方の統一,アセスメント/ケアの保証の4つの方略が導き出された. 【結 語】 多職種連携は,介護職や看護師の不安解消,方針決定,医療的知識の共有による基盤作りなどを目的としていた.一方,介護職が捉えた患者の希望が連携に活かせているかは不明であった.今後は,施設の介護職のアセスメントの視点を明らかにし,医療職との連携促進に向けた支援を検討する必要がある.