抄録
常温常圧下でα’L相の構造をもつCa1.5Sr0.5SiO4の試料結晶を用いて常圧および2.9GPaで単結晶X線解析を行い、α’L相の超周期構造の原因について考察した。常圧下でのデータの解析の結果、M1-M3O10多面体の大きさとSiO4四面体の向きとの間には強い相関があり、SrとCaのイオン半径の差を緩和するためにSiO4四面体の向きが変わると考えられる。また、2.9GPaの高圧下でのデータの解析の結果は、イオン半径の大きいSrの方が、イオン半径のより小さいCaよりも圧縮しにくいことを示しており、Mサイトの圧縮がイオン半径ではなくSiO4四面体に支配されていることを示している。