抄録
本稿では、都道府県別、車種別に自動車の外部費用を推定し、現行の燃料課税が自動車の外部費用をどの程度カバー出来ているか考察した。その結果、特に人口密度の高い地域及び普通貨物車からの外部費用が大きく、現行の燃料課税では自動車の外部費用を十分カバーできていないことがわかった。また道路整備は、外部費用が大きい地域で重点的に実施されているわけではなかった。このことは、車種間、地域間で自動車の利用に対する費用負担のあり方を再検討する必要があるほか、自動車の外部費用を削減するために、その施策実施費用などを考慮した上で、地域の実情に合った施策を検討する必要があることを示唆している。