関東東山病害虫研究会報
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(畑作物・野菜の虫害)
種特異的プライマーを用いたクロバネキノコバエ科多数頭からのネギネクロバネキノコバエの検出
有本 誠 日本 典秀小俣 良介岩瀬 亮三郎
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2020 年 67 巻 1 号 p. 59-61

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抄録

ネギネクロバネキノコバエをクロバネキノコバエ科多数頭から検出するための手法として,種特異的プライマーを用いたPCRの有用性を調査した。幼虫及び雄成虫について,本種1頭と残りの頭数のチバクロバネキノコバエから成るサンプル(10頭,100頭,200頭,400頭,800頭)からDNAを抽出し,種特異的プライマーを用いたPCRを行った。その結果,幼虫,雄成虫共に,全ての頭数区から本種1頭を検出できた。これらの結果は,本種のモニタリングにおいて採集されるクロバネキノコバエ科多数頭からの本種の迅速かつ確実な検出に本手法が有用であることを示唆する。

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© 2020 関東東山病害虫研究会
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