筑波大学
2022 年 89 巻 2 号 p. 232-244
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近代日本の文部省留学制度が整備・確立され、大学・高等教育体制を基礎づけるようになったとき、アカデミック・エリートたることを嘱望された留学生は、その国家的な統制・管理をいかに経験したのか。文部省はさまざまな義務事項を課したが、かれらが留学に際して日記をつけたのは、各種の報告義務に対応するためとみられる。日記のエクリチュールは専門研究を遂行する日常と主体に及び、自己監視と自己統制が働く磁場となりうるものであった。
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