九州理学療法士学術大会誌
Online ISSN : 2434-3889
九州理学療法士学術大会2021
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当院における促通反復療法の普及に向けた教育体制の構築
*岡 亮平
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p. 39

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抄録

【はじめに】

近年の理学療法士増加に伴い、治療手技の標準化は重要な課題である。“脳卒中ガイドライン2015”により促通反復療法(以下、RFE)の科学的根拠が示され、当院理学療法課においても推進していく方針となった。そこで今回、当院における促通反復療法普及に向けた活動を紹介するとともに、アンケート調査による効果判定を行なったため以下に報告する。

【当院の現状・教育体制】

当院は4つの回復期リハビリテーション病棟で220 床を有し、そこには約60名の理学療法士が在籍している。法人内にはローテーション制度があり、急性期、回復期、生活期の異なる病期を経験するため、施設間の異動がある。新人スタッフに対しては定型業務の指導としてOJT(On-the-job Training) 指導担当者を配置し、患者業務の指導として副担当制(患者1名に対して1名の先輩セラピストが指導)、チーム制(病棟のセラピストをA・B チームに分け情報共有を図る)を導入している。

【RFE 普及に向けた取り組み】

・指導者の育成:2017:霧島リハビリテーションセンターへ1名出張2019:川平先端リハラボに2名出張・スタッフへの教育・指導:課の勉強会(2 回/ 月)、希望者での勉強会(1回/ 月)練習動画の作成(YouTube での限定公開)・川平先生の実地指導:5回/ 年・ハード面の整備:低周波治療器、家庭用電気マッサージ器を追加購入・外来リハビリ:一部RFE を開始・広報活動:医療機関向けに広報誌を発行し取り組みを紹介

【アンケート調査】

・目的:RFE について当院理学療法士の習得度を明らかにすること。・方法:年度始め(初期)と年度末(最終)の2回実施。主要な7パターンを4段階で選択する。(1:実施できない、2:健常者に実施できる、3:患者さんに実施できる、4:指導ができる)。それぞれを点数化して習得度を算出した。

【アンケート結果】

・初期(2019.4)対象者:55 名 回収数:53 枚 回収率:96.3% 習得度:2.19・最終(2020.3)対象者 50 名 回収数 46 枚 回収率 92.0% 習得度:2.66※初期に比べ最終において習得度の改善がみられた(p

【倫理的配慮,説明と同意】

研究の実施に際し,対象者に研究について十分な説明を行い,同意を得た。

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© 2021 公益社団法人 日本理学療法士協会 九州ブロック会
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