九州理学療法士学術大会誌
Online ISSN : 2434-3889
九州理学療法士学術大会2021
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長崎県高校サッカー3 大会メディカルサポート活動の報告
*持永 至人*吉田 大佑*重松 康志*大山 盛樹*小無田 要
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p. 78

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抄録

【はじめに】

長崎県サッカー協会医学委員会(以下、医学委員会)と長崎県理学療法士協会(以下、県士会)は、2004 年より長崎県高校サッカー3大会(高総体、全国高校サッカー選手権、新人戦)におけるメディカルサポート活動を協力して行っている。

【目的および方法】

本報告の目的は、2017 年から2020 年までの4 年間に開催された長崎県高校サッカー3 大会におけるメディカルサポート活動のデータをまとめ、現場での活動内容を把握することである。調査項目は、1)対応試合数、2)サポートスタッフの人数、3)対応件数、4)対応部位、5)対応内容とした。

【結果】

1)対応試合数は、291/374 試合(高総体113/168 試合、選手権96/108 試合、新人戦82/98 試合)、2)サポートスタッフ数は、のべ98 名(高総体35 名、選手権34 名、新人戦29 名)、3)対応件数は、205 件(高総体127 件、選手権47 件、新人戦31 件)、4)対応部位は、頭部3 件、顔面4 件、頸部1 件、胸部1 件、肩関節4 件、肘関節3 件、手関節・指4 件、腰部7 件、股関節7 件、臀部1 件、大腿部18 件、膝関節38 件、下腿12 件、足部・足関節43 件であった。5)対応内容は、テーピング107 件、ストレッチ15 件、アイシング29件、応急処置39 件、相談・指導6 件、救急搬送0 件、病院搬送(自搬)6 件であった。

【考察】

今回我々が調査した2017 年から2020 年までの4年間における長崎県高校サッカー3 大会のメディカルサポート活動では、足関節への対応が最も多かった。2016 年以前の調査では、今回と同様に足関節への対応が多かったが、今回新たに見られた変化は膝関節への対応が増加したことであった。やはりサッカーにおけるメディカルサポートでは下肢への対応が多い結果となった。このことからもメディカルサポート活動では、足関節や膝関節の下肢への対応の知識・技術は必須である。今回の調査結果の問題点としてマンパワーの不足が挙げられる。特に高総体は平日開催もあり、致し方ない状況ではある。2004 年から始めた本活動は、長崎県内のサッカー関係者に広く認知されている。しかし、我々には今回調査した高校サッカー3大会以外の大会からも派遣依頼が多数寄せられており、対応が困難であるのが現状である。解決策として、医学委員会主催のトレーナー講習会を定期的に開催し派遣できる人員を増やすべく努力し、県士会では知識の共有として、今年度よりメディカルサポート活動(応急処置・テーピング・ストレッチ)のマニュアルを県士会ホームページに掲載している。今回の報告は、今後メディカルサポート活動を行う際の一助になると考える。

【倫理的配慮,説明と同意】

本報告の倫理的配慮については、ヘルシンキ宣言に従い、その上で対象者の特定ができないよう配慮した。

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© 2021 公益社団法人 日本理学療法士協会 九州ブロック会
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