2025 年 45 巻 2 号 p. 165-171
中国ゲーム市場は改革開放後の1980年代初期にスタートし,政府の産業政策の動きと社会経済的コンテキストの中で独自の成長を遂げ,今や米国と並んで世界最大規模の市場となっている。そんな中で,中国企業は2000年代初期にゲーム産業に進出し,モバイルゲーム分野をメインに短期間でグローバル競争力を身につけ,2010年代後半から本格的なグローバル展開をはじめた。本稿はまず前半で中国政府の産業政策を整理した上で,中国ゲーム産業の発展の歴史を振り返る。後半では,定性的アプローチを用いながら,日本からみた中国ゲーム産業のグローバル競争力の形成要因についてマクロ,メゾ,ミクロの3つのレベルから考察する。そして最後に今後の展望について述べる。