抄録
新型コロナウイルス感染症の関連用語に対する社会的許容度について統計的分析を行なった.データは文化庁が2021年に「国語に関する世論調査」の一環として収集したもので,オープンデータである.分析手法はロジスティック回帰分析で,説明変数が回答者の生年(年代)と性,目的変数が社会的許容度であった.分析の結果,カタカナ語については生年(年代)と性の効果が有意であり,また,省略語については性の効果のみが有意であった.一方,漢字四字熟語については生年(年代)と性のいずれの効果も有意ではなかった.結果について語種や造語の観点から若干の考察を試み,今後の課題にも触れた.最後に良質なオープンデータの積極的な活用を主張した.