松江市立病院医学雑誌
Online ISSN : 2434-8368
Print ISSN : 1343-0866
下唇に発症した神経鞘腫の1 例
吉田 剛石倉 信造吉田 学金森 一渓田中 宗亮
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キーワード: 神経鞘腫, 下唇, Antoni A 型
ジャーナル オープンアクセス

2008 年 12 巻 1 号 p. 99-101

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抄録
神経鞘腫は有髄神経のSchwann 細胞の増殖からなる良性腫瘍であり、多くは周囲組織との境界が明瞭な腫瘤として認められる。好発部位は中枢神経系で、口腔領域での発症はまれである。今回われわれは、下唇に発症した神経鞘腫の1 例を経験したのでその概要を報告した。患者は26 歳、女性で、下唇の腫瘤を主訴に当科を受診した。下唇良性腫瘍の臨床診断のもと、局所麻酔下で、腫瘍摘出術を施行した。病理組織学的にはAntoni A 型の神経鞘腫であった。術後の経過は良好で、現在再発もなく、現在外来にて経過観察中である。
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© 2008 松江市立病院
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