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創薬最前線
グローバル・スペシャライズド・プレーヤーを目指す大日本住友製薬の創薬研究 ─リサーチディビジョンを中心として─
志水 勇夫
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2021 年 31 巻 2 号 p. 50-56

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抄録
大日本住友製薬は、2005年10月に旧大日本製薬と旧住友製薬が合併して誕生した研究開発型の製薬企業であり、現在、売上高約5,000億円規模のグローバル企業に成長している。当社の中期経営計画2022において、グローバルリーダーを目指す3つの研究重点領域の1つである「精神神経領域」は、新薬開発が困難な領域として知られ、撤退している企業も多い。しかし、当社はいくつもの新薬を上市させ、また、長期にわたる研究開発の経験は大きな強みであるため、治療満足度の低い本領域において、革新的な新薬創出を目指して創薬研究を精力的に行っている。本稿では、その精神神経領域の創薬研究を担当しているリサーチディビジョンを中心として、創薬研究方針、体制、研究プロジェクト制度などの施策、先端技術の活用事例、オープンイノベーションの取り組みを紹介する。
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© 2021 公益社団法人 日本薬学会
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