ミルクサイエンス
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原報
殺菌条件の異なる牛乳からカゼインホスホペプチドの調製とそれらのマウス脾臓細胞の増殖に及ぼす影響
木原 行啓大谷 元
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2000 年 49 巻 2 号 p. 73-79

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抄録
 市販飲用牛乳にトリプシンを作用させ, その12%トリクロロ酢酸可溶性分画に塩化カルシウムとエタノールを加えてカゼインホスホペプチド (CPP) を沈殿させた。一定量の牛乳タンパク質から生成するCPP量は, 牛乳の殺菌温度が80℃以上になると, 生乳からの場合と比べて最大で約25%減少した。しかし, 生乳および市販飲用牛乳から調製されたすべてのCPPは, 逆相高速液体クロマトグラフィーにおいて類似した溶出パターンを示し, αs1–カゼインの59–79域, αs2–カゼインの1–32域およびβ–カゼインの1–25域に相当するペプチドが各CPP標品中の約半分, 或いはそれ以上を占めた。また, 調製したすべてのCPPは, マウス脾臓細胞に対してマイトージェン活性を示すとともに, B–およびT–リンパ球マイトージェンで誘導されるマウス脾臓細胞の増殖を顕著に促進した。
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© 2000 日本酪農科学会
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