ミルクサイエンス
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原著論文
和牛の乳汁から分離した乳酸菌の人工消化液耐性
津田 治敏
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2015 年 64 巻 3 号 p. 207-214

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抄録

 和牛の乳汁から乳酸菌を分離・同定し,人工消化液耐性を調べた。生理学的および生化学的諸性状および16S rDNAの相同性検索の結果,Lactobacillus reuteri, Lactobacillus plantarum, Lactococcus garvieae, Lactococcus lactis, Enterococcus hirae, Enterococcus faecalis, Enterococcus saccharolyticus, Weissella thailandensis および Pediococcus pentosaceus と同定した。Lb. reuteri PUHM1004および E. hirae PUHM1011は0.3%Oxgall 含有 MRS 液体培地において50%以上の生育度を示した。また,pH 2.0に調整した人口胃液中で 3 時間後まで高い菌数を維持し,人工腸液中において菌数の増加が見られた。これらの菌株を経口摂取した際,胃および上部消化管内を生きたまま通過する可能性が高く,プロバイオティック食品および飼料への応用が期待できる。

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© 2015 日本酪農科学会
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