Medical Imaging Technology
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特集/エラストグラフィ最前線
せん断波伝搬による超音波エラストグラフィの原理
山川 誠
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2014 年 32 巻 2 号 p. 75-80

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抄録

近年,超音波を用いて生体組織の硬さを計測する技術が実用化し,臨床においてもその有効性が示されている.超音波を用いて組織の硬さを計測する手法としては,ひずみ分布を計測する手法とせん断波速度を計測する手法がある.本論文では,超音波を用いてせん断波速度を計測し,そこから組織の硬さを推定する手法の原理について解説する.具体的には,まず組織の硬さとせん断波速度の関係について述べ,次にせん断波の生成方法,超音波によるせん断波伝搬の計測方法,計測された超音波データからのせん断波速度推定法,最後にせん断波位相速度から組織粘弾性を推定する手法について述べる.

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© 2014 日本医用画像工学会
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