Medical Imaging Technology
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特集/放射線治療にかかるイメージング
二次電子制動放射線計測による陽子線治療ビームモニタリング
矢部 卓也山口 充孝河地 有木
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2025 年 43 巻 1 号 p. 11-15

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抄録

陽子線治療はブラッグピークによる高い線量集中性を示す一方で,照射位置のずれが治療効果の低下や正常組織へのダメージにつながる.患者体内の陽子線治療ビームの挙動を直接目で観察することができないため,臨床現場ではビームモニタリング技術が求められている.筆者らは「二次電子制動放射線」に着目したモニタリング手法を考案し,現在も臨床応用に向けて研究を進めている.本稿では,二次電子制動放射線の物理特性について概説し,開発したシンチレーション検出器による陽子線イメージング実験の結果を報告する.さらに,ディープラーニングを活用した線量分布推定手法についても紹介する.

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