Papers in Meteorology and Geophysics
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原著論文
黒潮大蛇行とそれにともなう周辺の海況に関する2~3の考察
西山 勝暢小長 俊二石崎 廣
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1981 年 32 巻 2 号 p. 109-117

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抄録
 本州南方を東に流れる黒潮の南側には常に高気圧性循環をともなう暖水域が存在している。ここでは1938年以降の海洋観測資料を解析して暖水域の挙動について調べた。
 その結果、北太平洋西部の海域では、帯状風の場と直接関係を持つような東西循環と、海底地形に平行するような南北に細長い循環が存在するように見える。
 北太平洋上の風場が強いと、東西循環が卓越し、弱くなると、南北循環に移行し、東海道沖は力学的に見て谷となり黒潮は南に偏って蛇行し、沿岸寄りには冷水域が出現しやすくなる。
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© 1981 気象庁気象研究所
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