日本きのこ学会誌
Online ISSN : 2432-7069
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ハタケシメジの菌糸蔓延における栄養要求性
ポクレル チャンドラ プラサド澄川 真也前 賢生飯田 繁大賀 祥治
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2006 年 14 巻 4 号 p. 197-205

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抄録

ハタケシメジの菌糸蔓延での栄養要求性について,炭素源,窒素源および農産,畜産廃棄物について種々の培地形態で検討した.最適温度は25℃でpHは7.0であった.炭素源としてグルコース,窒素源としてポリペプトンが通しており,C/N比は50が最適であった.畜産堆肥は1年間の堆積処理物が4ヶ月や5週間のものに比べて優れていた.5種類の基材についてオガ粉やコーンコブを混合して,菌床で菌糸生育について検討した. 1年間堆積した堆肥とオガ粉の混合物が-タケシメジ菌床として最も適していた.また,大麦粕を添加すると,菌糸蔓延促進効果があることが明らかになった.

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2006 日本きのこ学会
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