日本きのこ学会誌
Online ISSN : 2432-7069
Print ISSN : 1348-7388
コナサナギタケ Paecilomyces farinosus由来のセリンエンドペプチダーゼの精製と性質
上田 光宏 森本 和樹楠田 瑞穂中澤 昌美阪本 龍司坂口 実小林 仁大内 謙二稲富 聡
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2017 年 25 巻 3 号 p. 82-89

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抄録
コナサナギタケP. farinosusの培養上清からプロテアーゼを精製した.精製したプロテアーゼの活性はセリンプロテアーゼ阻害剤である PMSF, chymostatinやTPCKによって阻害された.本酵素の分子質量はSDS-PAGE から28 kDaであることが分かった.最適 pHと最適温度はそれぞれ pH 8.0と45℃であった.本セリンプロテアーゼをコードする遺伝子のクローニングを行ったところ,成熟酵素部分に相当する遺伝子配列(849 bp)の取得に成功した.このプロテアーゼのアミノ酸配列(283アミノ酸残基)はB. bassianaM. anisopliae由来のpeptidase S8 familyに属するsubtilisin-タイプの serine endopeptidaseと相同性が見られた.これより,P. farinosus由来の酵素はsubtilisin-タイプ serine endopeptidaseであることが示唆された.
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2017 日本きのこ学会
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