抄録
コナサナギタケP. farinosusの培養上清からプロテアーゼを精製した.精製したプロテアーゼの活性はセリンプロテアーゼ阻害剤である PMSF, chymostatinやTPCKによって阻害された.本酵素の分子質量はSDS-PAGE から28 kDaであることが分かった.最適 pHと最適温度はそれぞれ pH 8.0と45℃であった.本セリンプロテアーゼをコードする遺伝子のクローニングを行ったところ,成熟酵素部分に相当する遺伝子配列(849 bp)の取得に成功した.このプロテアーゼのアミノ酸配列(283アミノ酸残基)はB. bassianaや M. anisopliae由来のpeptidase S8 familyに属するsubtilisin-タイプの serine endopeptidaseと相同性が見られた.これより,P. farinosus由来の酵素はsubtilisin-タイプ serine endopeptidaseであることが示唆された.