抄録
近年,アラゲキクラゲの国内生産が急激に増加し,それに呼応して栽培学的研究が進展しつつあるが,依然として国内生産力の強化に向けた取り組みが必要とされている.筆者はこれまでの研究でアラゲキクラゲの菌床培地に炭酸カルシウムを主成分とする貝化石を適量添加することで一般的に60日以上とされる培養日数を40 - 50日まで短縮可能であることを示した.本研究において,乾燥オカラを各栄養材(米ヌカ,フスマ)の代替として用いて菌糸伸長試験ならびに栽培試験を実施したところ,米ヌカの代替として乾燥オカラを添加することで乾燥オカラ無添加区(標準区)と比較して菌糸伸長が促進し,且つ30日培養において慣行の60日培養と同程度まで増収,大幅な培養日数の短縮が可能であることを明らかにした.