日本きのこ学会誌
Online ISSN : 2432-7069
Print ISSN : 1348-7388
シイタケにおける発生温度に関わる 量的形質遺伝子座(QTL)の特定
宮崎 和弘坂本 裕一 佐藤 志穂宮本 亮平彌田 涼子石井 秀之山内 隆弘後藤 史和木下 晃彦金子 真也浅野 さとみ宮崎 安将沖井 絵理香白石 進
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2024 年 32 巻 01 号 p. 31-40

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抄録
高温でも発生するシイタケ品種を開発する目的で発生温度特性に関わる量的形質遺伝子座(QTL)解析を行なった.高温型(H型)菌株KRCF 1097と低中温型(LM型)菌株KRCF 1101の交配によって得られた菌株MCR 487から得られた単胞子分離株(SSI)およびそれらを低温型菌と交配して得られた92株の二核菌株を用いて,シイタケの子実体誘導における温度を制御する量的形質座(QTL)を解析した.MCR 487から分離されたSSIを用いて構築された遺伝子地図上で,子実体誘導のための温度を制御する4つのQTL(qTF1-4)を同定した.H型のqTF1の特異な配列によって構築されたDNAマーカーを使用することで,より高温で子実体を形成する菌株が選抜された.この研究は,ゲノム配列とQTL解析に基づいて,より高温で子実体を形成するための栽培菌株の育種における親菌株を取得することが可能であることを示す
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2024 日本きのこ学会
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