マイコトキシン
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「トピックス」
糸状菌セルラーゼ遺伝子群の転写活性化機構の解析
國武 絵美谷 修治炭谷 順一川口 剛司
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2014 年 64 巻 1 号 p. 45-54

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抄録
  Aspergillus aculeatusにおけるセルラーゼ遺伝子発現制御機構を解明するため,我々はT-DNA挿入ランダム変異株の中からセルロース誘導能欠損株を単離し,新規なZn(II)2Cys6型転写因子ClbRを同定した.clbRの破壊及び高発現による機能解析から,ClbRはセルロース及びセロビオースに応答したセルラーゼ・キシラナーゼ遺伝子の発現を制御することを明らかにした.さらに,ClbRとそのパラログが近年同定された経路特異的転写活性化因子ManR遺伝子の転写を調節することを示した.
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© 2014 日本マイコトキシン学会
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