マイコトキシン
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立枯症状を伴うクリーピングベントグラスからのFusarium asiaticumの分離とトリコテセンの生産型について
前田 一行山下 将大里 修一
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2022 年 72 巻 1 号 p. 5-8

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抄録

 温室内で発生した芝草ベントグラスの立枯病について,原因菌の分離を試みた.分離株#B-s1はベントグラス上に再現病徴を示し,罹病植物から再分離された.本菌は培養形態の観察と分子系統解析によりFusarium asiaticumと同定され,米粒培地中でニバレノールを生産することがHPLC解析により明らかとなった.さらにPCR診断を実施した結果,すべての分離株はF. asiaticumのニバレノール生産型であった.

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© 2022 日本マイコトキシン学会
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