マイコトキシン
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種々のメタノール-水系溶媒によるアンモニア処理・無処理寒天培地からの麹酸の抽出効率
林 菜月青山 幸二岸本 真凜森光 康次郎古川 智宏久城 真代
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2022 年 72 巻 2 号 p. 85-87

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抄録

 麹酸は,Aspergillus section Flaviの糸状菌種が産生する主要な二次代謝産物の一つである.本研究では,寒天培地からの麹酸の抽出効率を5種の抽出溶媒(100%メタノール,75%メタノール,50%メタノール,25%メタノール,100%水)で,2点(低,高)の含有レベルで比較した.さらに,アンモニア曝露が抽出効率に及ぼす影響も調べた.試験した全ての条件下で,100%メタノールと100%水による抽出が安定しており,ばらつきが小さく,75-86%の抽出効率であった.上の2種の溶媒による抽出効率はアンモニア曝露の影響をうけず,メタノール-水混液よりも好適であった.

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© 2022 日本マイコトキシン学会
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