2011 年 100 巻 1 号 p. 44-49
CT,MRIは低侵襲性,客観性,さらに腸管全体から管外の情報も得られるため,小腸検索の重要な手段である.検出器を多列化したmultidetector-row CTは良好な空間分解能が得られるため,得られたCT値を元に画像を作成するCT enterography/enteroclysisが臨床応用されてきている.また,MRIは,撮像時間が短縮され,消化管も検査対象となってきており,MR enterography/enteroclysisが施行されている.内視鏡検査とは相補的な関係にあり,画像診断法の特性を踏まえて,適切な診断戦略をたてる必要がある.