日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
I.注目される感染症
1.カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
平井 潤山岸 由佳三鴨 廣繁
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 103 巻 11 号 p. 2657-2665

詳細
抄録

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(carbapenem-resistant Enterobacteriaceae:CRE)はカルバペネム系抗菌薬に耐性を獲得した腸内細菌科細菌の総称で,ヒトの腸管に生息する腸内細菌が耐性を持つという点が重要である.ほとんどの耐性遺伝子がプラスミド伝播性であるため,他の細菌や種を超えて薬剤耐性が伝播する可能性があり,治療には多剤耐性菌用の薬剤であるチゲサイクリンやコリスチンの使用が必要な症例もある.現時点では本邦での検出頻度は低いが,アウトブレイク事例も認めるため,今後の動向には注意する.

著者関連情報
© 2014 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top